JR九州は26日、日田彦山線BRT「BRTひこぼしライン」の運行概要について発表した。
BRTの運行本数は、1日あたり計32本。鉄道時代の約1.5倍の運行本数とする。添田~日田間の全区間運行便を20本運行するほか、添田~彦山間、筑前岩屋~日田間の区間運行便も設定。光岡~日田間では、学校・市役所経由便を計7本設定し、通勤・通学利用者の利便性向上を図る。添田駅では、鉄道とBRTを対面乗り換えとし、同駅発着の全BRTを列車と接続させる。所要時間は、添田~彦山間が約16分、添田~日田間(直行ルート)が約1時間32分。
普通運賃については、BRT完結の場合、従来の普通運賃とほぼ同額を設定。一部区間では、従来よりも安い設定となる。BRTと鉄道を乗り継ぐ場合は、両運賃を併算。博多駅、大分駅など、九州北部を中心とするエリアを発着する場合は、100円引きの乗継割引を適用する。定期運賃についても、従来の鉄道運賃と同額とする。なお、BRT区間を含むきっぷ(BRT完結を含む)は、JR九州の駅でのみの発売となる。
BRTひこぼしラインは、2017年7月の豪雨によって被災した日田彦山線の代替として運行するもの。2023年8月28日の開業を予定する。土地・車両の保有といった事業主体はJR九州が、運行業務などの運行主体についてはJR九州バスが担う。