京福電気鉄道は30日、嵐電の新型車両「KYOTRAM」(きょうとらむ)を導入すると発表した。
KYOTRAMのデザインは、「京都のまち・ひと・くらしと共に在る路面電車」がコンセプト。外観は、古くからの路面電車や嵐電の車両の特徴をオマージュしたもので、車体前後を曲線的なフォルムとする。カラーリングは、嵐電のイメージカラーである「京紫色」を基調としたもの。車内では、窓を大きく取ることで、明るく、快適に沿線風景を楽しめる環境とする。
機器面では、車内に「ナノイーX」発生装置を搭載するほか、バリアフリー対応や多言語対応に配慮することで、全ての利用者にやさしい利用環境を整備する。また、VVVFインバータ制御と回生ブレーキを導入することで、従来の抵抗制御車両に対し、1両あたりの消費電力量を約半分に抑えるとしている。
KYOTRAMは、2024年度に1両、2025年度から2028年度にかけて6両の、計7両を導入。老朽化したモボ101形6両、モボ301形1両を、順次置き換える。