伊予鉄道は5月30日、四国運輸局長に対し、鉄道事業および軌道事業の旅客運賃上限変更について認可申請した。
改定後の大人普通運賃は、鉄道事業(郊外電車)の初乗りが200円(現行180円)で、その他区間も一律20円引き上げる。軌道事業(市内電車)では、現行の180円均一から200円均一へと変更する。あわせて、通勤・通学定期運賃も改定。改定率は、鉄道事業が合計5.0%、軌道事業が合計11.1%となる。また、伊予鉄バスにおいても、一般路線バスの旅客運賃変更を同日付で申請している。
伊予鉄道は、運賃の改定理由について、エネルギー価格の高騰や物価上昇などによる運行経費増加に対応するほか、老朽化した車両や施設を更新し、輸送の安全確保・利便性向上を目指すためとしている。同社では今後、VVVFインバータ制御を採用し、バリアフリーに対応した新型車両を郊外電車に導入するほか、市内電車への新型LRT車両の継続投入を予定。駅のバリアフリー化も進めるという。
伊予鉄道および伊予鉄バスの運賃改定は、2023年10月1日を予定する。