鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は1日、「鉄道災害調査隊」を創設したと発表した。
鉄道災害調査隊は、豪雨、台風、地震、津波などの自然災害により、鉄道施設等への被害が生じた際に活動する組織。鉄道事業者等が支援を必要とする場合に、国土交通省からの派遣要請に基づいて出動し、被災現場の全体像の把握、個別施設ごとの被害状況の調査、本格復旧に向けた技術的助言などの支援を行う。また、これらの調査・支援に関する費用を鉄道事業者等に求めることはないという。
調査隊の発足は、近年多発する自然災害による鉄道路線の被災について、被災時の支援活動強化や復旧の早期化が急務となっていることを踏まえたもの。鉄道・運輸機構では、鉄道の整備について豊富なノウハウを有する職員を現地に派遣することで、早期復旧を支援する。
また、これまで緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)を派遣することで鉄道事業者等を支援してきた国土交通省は、鉄道災害調査隊の支援活動とも連携することで、被災した鉄道施設等に対する災害復旧支援活動の強化および復旧の早期化を図っていくとしている。