東武鉄道は7日、浅草駅と東武日光駅のリニューアル工事について発表した。
両駅のリニューアルは、新型特急「スペーシア X」のデビューに向けて、2023年3月に着工していた。リニューアルのコンセプトは「つなぐ」。「スペーシア X」に乗る前から降りた後までの空間につながりを持たせ、同列車での旅行の期待感や日光体験の余韻を感じさせる空間を作り上げる。
浅草駅では、「スペーシア X」の発着番線となる5番線を中心にリニューアルする。デザインは、日光の自然や荘厳さを感じさせるもの。木目調の装飾や光の演出を多用する。
東武日光駅では、改札外コンコースや待合室などが対象。コンコースの吹き抜け部分では、日光東照宮の意匠をイメージした真ちゅう風や木目風の装飾を施す。
このほか、社有山林の間伐材や、栃木県産の大谷石、芦野石を、両駅構内の内装、ベンチに使用する。東武では、今後も駅舎リニューアルの際に、間伐材や地域産材を使用することで、環境保全や沿線地域の文化発信を目指すとしている。
リニューアル工事の竣工は、浅草駅が7月上旬、東武日光駅が6月下旬を予定する。