小田急電鉄と藤沢市は12日、藤沢駅の南北自由通路整備事業および駅改良工事に関する第1期整備の工事施行協定を締結したと発表した。
駅改良工事では、自由通路階に改札口を新設。従来の地上改札は一部を残す一方で、メインの改札機能を自由通路階へと変更し、JR線の改札口と階層をそろえる。また、コンコース内にエレベーター2基、エスカレーター4基を整備するほか、観光案内施設、公衆トイレ、交番を、新たな駅施設の一角に再整備する。
駅改良工事にあわせ、小田急側の自由通路の改良工事も実施する。既存の幅8メートルの自由通路を幅16メートルに拡幅するもので、南口付近へ新たにエレベーターも整備する。
本協定での工事期間は、2023年6月12日から2028年3月31日までを予定する。
藤沢市では2019年、小田急およびJR東日本と、同駅の改良工事および南北自由通路整備に関する基本協定を締結していた。今後進める第2期整備では、JR線改札口の移設による小田急線との乗り換え移動距離の短縮、両社ホーム上への改札内コンコース整備などを実施する。