南海電気鉄道と京三製作所は13日、南海における自動運転走行試験を、8月ごろに開始すると発表した。
南海が実現を目指す自動運転は、運転士ではない係員が添乗するもの。自動運転のレベル区分では「GoA2.5」と呼ばれるものとなる。今回の試験は、和歌山港線(和歌山市~和歌山港間、約2.8キロ)の非営業列車で実施。8300系2両編成を用い、運転士が乗務した状態で試験する。両社では、試験を通し、保安装置と自動列車運転装置を組み合わせたシステムの安全性や、運転士による運転操作と同等の加減速や停止精度を実現できるかなどを確認する。
南海では、本試験の結果をふまえ、有識者による「GoA2.5自動運転検討委員会」における安全性の評価を得た後に、高師浜線および和歌山港線での自動運転実現に向けた検討を進めるとしている。