JR西日本は16日、N700Sの追加投入およびN700Aタイプの機能向上を図ると発表した。
N700Sは、JR東海が開発した新幹線車両。2020年7月にJR東海の編成がデビューしており、JR西日本でも2021年より営業運転に投入している。JR西日本では、2023年8月ごろに1本、2024年2月ごろに1本の導入を発表。さらなる安全性や安定性の向上、異常時対応力の強化、快適性の向上などを図るほか、臨時列車の増発に活用するとしている。
あわせて発表した機能向上は、既存のN700Aタイプに対し、N700Sと同等の機能を一部付与するもの。ATCおよびブレーキシステムを改良し、地震発生時のブレーキ距離を従来から5パーセント短縮。また、データ通信容量を拡大し、従来以上の詳細な機器データ取得・分析を可能とする。パンタグラフやブレーキ装置といった摩耗部品の長寿命化も実施。これらにより、安全性や安定性向上、メンテナンスコストの削減を図る。
車両改造は、N700Aタイプ40本が対象。2024年度から2026年度にかけて、博多総合車両所で実施する。