福岡市は6月30日、福岡市営地下鉄で、クレジットカード等のタッチ決済による利用時に、1日の決済額を最大640円とするサービスを開始すると発表した。
このサービスは、福岡市営地下鉄が実施している、タッチ決済による地下鉄乗車の実証実験の一環として実施するもの。同一カードによる利用時、1日のタッチ決済による利用額が合計640円を超えた場合、決済額を1日乗車券と同額の640円とし、以降の利用額は請求しない。事前の手続きは不要。これにより、地下鉄の利用時に、1日乗車券を購入する手間を省略できるとしている。
同様のサービスは、ロンドン地下鉄の交通系ICカードなどで先行事例があるが、福岡市によると、国内鉄道でのサービス提供は今回が初となるという。サービスは、7月7日に開始する。
福岡市営地下鉄のタッチ決済による乗車の実証実験は、現在は福岡市営地下鉄の全駅が対象。Visa、JCBなど6つのブランドのクレジットカード、デビットカード等が利用できる。福岡市によると、1日あたりの利用者数は平均3300人を超えているという。