JR西日本は20日、踏切の安全対策の一環として、「踏切ゲート-Lite」を開発したと発表した。
「踏切ゲート-Lite」は、遮断機や警報機のない「第4種踏切」の安全性向上を図るための製品。一般的な踏切の遮断機と同様、一旦停止線付近にゲートを設置する。歩行者などが通過する際には、ゲートを垂直方向に持ち上げることで通行できる。ゲートは通行者の踏切横断時のみに開閉する常時遮断式で、ゲート操作後は自動的に元の位置に戻る仕組みとする。
同社では2021年、第4種踏切に設置する同様の製品「踏切ゲート」を開発。踏切通行者に対し、物理的な一時停止と左右確認をうながすことで、安全性向上を図っていた。今回の製品は、歩行者等が通行する踏切に対象を限定することで、通行者の操作性に配慮したほか、設置工事の簡略化を図ったという。
JR西日本は、2023年度には25踏切程度への「踏切ゲート-Lite」設置を目指すとし、道路管理者と協議を進めるとしている。