JR東日本横浜支社は24日、鶴見線に新型車両を導入すると発表した。
導入する車両は、E131系。房総各線や相模線などで運用している形式だが、鶴見線向けでは他路線向けと異なり、車体幅2778ミリメートルのストレート車体を採用する。
車両の外観は、海をイメージしたスカイブルーを採用。前面のドットは、鶴見線で活躍した歴代の車両カラーである茶色と黄色を取り入れ、鶴見線のこれまでの歴史を表現する。
車内では、座席に青色を用い、海沿いを走るさわやかな雰囲気を表現する。座席幅は従来車両より拡大。クッション性も向上し、快適性の向上を図る。一部のドア上には、17インチの大型ディスプレイを設置。運行情報や乗換案内などを表示する。バリアフリー対策としては、各車両にフリースペースを設けるほか、ホームとの段差低減を図る。このほか、各車内に防犯カメラを設置するほか、非常通話装置を従来の各車1か所から4か所に増やし、車内の安全性を高める。
機器面では、主回路装置にSiC半導体素子を採用し、車両消費電力を抑制。環境性能の向上を図る。また、モニタリング技術を活用した車両搭載機器により、故障の予兆を把握。車両安全性や安定性の向上を目指す。このほか、線路設備の状態を監視する装置も搭載する。
鶴見線用E131系は、3両編成8本、計24両を導入。2023年冬より、鶴見線鶴見~扇町・大川・海芝浦間で、順次営業を開始するとしている。