神戸電鉄は19日(木)、3月20日に全線でダイヤ改正を実施すると発表した。
今改正で、粟生線に快速列車が復活する。主な変更点は以下の通り。
◎有馬線・三田線・公園都市線
・平日ダイヤの朝夕ラッシュ時に、三田線の道場南口駅発着の準急列車を新設(1本ずつ)。
・平日および土休日ダイヤの夕方に、三田駅で公園都市線とJR福知山線の接続時間を改善。
・平日および土休日ダイヤの深夜に、新開地発三田行の最終を普通から準急に格上げ。
◎粟生線
・平日ダイヤの早朝に、粟生発新開地行の準急(1本)を快速に格上げ。
・平日ダイヤの夕方に、新開地発粟生行きの急行(3本)、準急(1本)、新開地発小野行の急行(1本)を、すべて快速に格上げ。
・平日ダイヤの夕方に、新開地発志染行き(5本)を押部谷行きに変更。
・土休日ダイヤの夕方に、新開地発小野行の準急(1本)を快速に格上げ。
・土休日ダイヤの夕方に、新開地発志染行きの普通(1本)を、押部谷行きの普通に変更。
・平日および土休日ダイヤともに、粟生駅でJR加古川線との接続時間を改善。
粟生線に復活する快速の停車駅は、湊川・鈴蘭台・鈴蘭台西口・西鈴蘭台・押部谷・押部谷以遠の各駅。神戸電鉄での快速列車は、2007年3月31日のダイヤ改正で消滅して以来、約2年ぶりの復活となる。また、粟生線では、1998年3月22日の改正で快速から急行への格下げされて以来、約11年ぶりの復活となる。
神戸電鉄では、粟生線や公園都市線において神姫バスとの激しい競争にさらされている。阪神高速北神戸線の延伸後は、三田市や三木市から三宮までの直通高速バスが走るようになり、谷上や新開地での乗換えが必要な神鉄は、苦戦を強いられてる。粟生線でのラッシュ時における快速の復活や、公園都市線とJR福知山線との接続改善などを実施する今回のダイヤ改正は、バスや自家用車を意識したものといえる。
(★記事提供 木津行東西快速さん)