JR西日本は24日、大和路線(関西本線)、おおさか東線の快速列車に、有料座席サービス「快速 うれしート」を導入すると発表した。
有料座席サービスは、大和路線の「区間快速」と、大和路線とおおさか東線を直通する「直通快速」に設定するもの。221系8両編成のうち、最後尾の1号車後ろ寄りを有料エリアとし、20席を有料の指定席とする。サービス設定時は、エリア入口にのれんを設置し、有料エリアであることを示す。
対象は、「区間快速」「直通快速」とも、平日朝に運転する大阪方面の列車。各列車で2本ずつ設定する。「区間快速」は、加茂~天王寺間が対象区間。直通する大阪環状線内では、継続して着席可能だが、座席の確保はしない。「直通快速」では、奈良~大阪間の全区間が対象区間となる。
大人の利用料金は、全区間一律で、通常期530円、閑散期330円。ネット予約「e5489」では、300円で利用できるチケットレス商品を発売する。指定券の発売日時は、運転日の1か月前の午前10時。車内では指定券は発売しないとしている。
JR西日本では、2019年3月にJR京都線・JR神戸線などの「新快速」へ、有料座席サービス「Aシート」を導入していた。「新快速」のサービスは、リクライニングシートを設置した改造・新造車両で提供しているが、今回の「快速 うれしート」は、既存の転換クロスシートをそのまま使用してのサービス提供となる。
「快速 うれしート」は、10月23日にサービス提供を開始する。