JR東日本は1日、中野駅西側の南北通路・新駅舎整備、駅ビル開発の概要について発表した。
同社では、中野区や東京メトロの協力のもと、「中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業」を推進。駅西側の線路上空に南北自由通路を整備するほか、駅ビル併設の新たな橋上駅舎を建設し、現在の北口改札やコンコースの混雑緩和、バリアフリー設備の拡充を図るとしている。
本事業の対象は、現在の南北改札口から「中野通り」を挟んだ駅西側の区画。駅設備としては、南北自由通路に繋がる改札口を新設するほか、エレベーターやバリアフリートイレといったバリアフリー設備を整備する。また、本事業と並行し、各ホームにはホームドアを設置する。
駅ビル併設の駅舎は、地上5階、塔屋1階となるもの。幅員19メートルの南北自由通路と一体構造で整備する。駅舎は2階となるほか、2~4階にはアトレが運営する駅ビル商業施設が入居。JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーによるエキナカ商業施設も整備する。
新駅舎と南北自由通路の開業は、2026年を予定。商業施設の開業時期やホームドアの運用開始時期については、決まり次第発表するという。JR東日本では、駅前広場を整備する中野区や周辺再開発事業者とも連携しながら、回遊性のある、多彩な魅力を持った中野の玄関口の形成を目指すとしている。