鉄道コム

新幹線「のぞみ」、最繁忙期は「全席指定席」で運転へ 2023年度の年末年始より実施

2023年9月13日(水)16時35分

JR東海、JR西日本は13日、最繁忙期となる3大ピーク期において、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」を全席指定席として運転すると発表した。

東海道新幹線「のぞみ」
東海道新幹線「のぞみ」

繁忙期の「のぞみ」は、早い段階で指定席が満席となることがあるほか、指定席を予約できなかった乗客は、駅で長時間並ぶ必要があった。また、自由席への乗降に時間がかかり、列車の遅れが発生することもあったという。

両社では、3大ピーク期の「のぞみ」全列車を全席指定席とすることで、指定席を1列車あたり約2割増やす。これにより、より多くの乗客が、予約・着席して利用できるようになるほか、列車の定時運転にもつなげる。期間中は、東京~新大阪間で「のぞみ12本ダイヤ」を活用するほか、東海道・山陽新幹線を直通する列車を増発。これまで以上に多くの列車・座席を提供するとしている。

「のぞみ」の全席指定席運転は、2023年度の年末年始期間より実施。2023年12月28日から2024年1月4日までが対象となる。期間中は、自由席特急券での「のぞみ」着席利用はできないが、普通車のデッキ等に立席で利用する場合に限り、「のぞみ」へも乗車できるとしている。また、「ひかり」や「みずほ」といった他の列車では、通常通り指定席を設定する。このほか、大規模な輸送障害が発生した場合などには、自由席を設けた「のぞみ」を運転する可能性があるとしている。

JR東海とJR西日本では、今後の3大ピーク期においても、今年度の年末年始期間と同様の取り扱いをする予定。具体的な実施日や内容などについては、年度ごとの曜日配列や利用動向などをふまえ、都度決定するとしている。

通常時の「のぞみ」自由席は、16両編成中3両が対象。2003年10月1日の東海道新幹線品川駅開業にあわせて導入した。1992年の「のぞみ」運転開始時点では、同列車は全席指定席で運転していたため、臨時列車などを除けば、今回の全席指定席は約20年ぶりの復活となる。

2023年9月13日(水)16時35分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 札幌市営地下鉄タッチ決済乗車実証実験開始[2025年春]
  • 蒲須坂駅・郵便局窓口業務一体化[2025年春頃]
  • 山陽電気鉄道カードタッチ決済乗車サービス提供開始[2025年春]
  • 京王井の頭線自動運転実証実験開始[2025年春]

鉄道コムおすすめ情報

画像

ラストランは2月10日

「青胴車」5001形は2月10日にラストラン。引退前の「乗車会」開催や、引退記念グッズ発売も。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

「サステナ車両」5月デビュー

元小田急の西武8000系が、車両基地を出場。デビューは2024年度末から2025年5月末に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。