JR貨物は19日、国土交通省に対し、東海道線山王信号場~名古屋港駅間(通称「名古屋港線」)の第1種鉄道事業廃止を届け出た。
名古屋港線は、名古屋駅付近の信号場で東海道線の本線と分岐する、約6.2キロの貨物支線。1911年に開業し、1987年の国鉄分割民営化以降は、JR貨物が運営する路線となっていた。主に貨物列車が走る路線だが、かつてはナゴヤ球場へのアクセス用などに、一時的に旅客列車が運転された事例もある。
同線は2023年現在、主にレールを運搬する貨物列車が運転されており、直近の2022年度には3000トンの輸送を記録している。しかしながら同社は、名古屋港駅での貨物取扱がなくなる見通しとなったため、同線の廃止方針を決定。今回の届け出に至った。
名古屋港線の廃止は、2024年4月1日を予定する。