国土交通省関東地方整備局荒川調節池工事事務所は、川越線荒川橋りょうの架け替え計画を進めている。
荒川橋りょうは、指扇~南古谷間に架かる、荒川をまたぐ橋。同事務所では、河川敷に「荒川第二・第三調整地」を整備する事業を進めており、本計画はこの一環となる。
新たな橋りょうは、現在線の北側に建設。川や堤防の上空はトラス橋、その他の部分は主にRC高架橋とする。また、橋の高さは現在より約4~5メートル高い位置とする。
荒川第二・第三調整地は、豪雨時などの水位上昇抑制を目的として、荒川左岸の河川敷に整備するもの。同事業の推進にあたり、現在の堤防では高さや幅が不足しているほか、一部では橋りょう下面が計画水面高さを下回ることから、橋りょうの架け替え決定に至った。
なお、川越線では自治体による複線化構想があるが、本計画では現状の川越線の機能を補償するものであるとして、単線での架け替えとなる。埼玉県、さいたま市、川越市による協議会では、「将来の複線化時に新たに橋りょうを架ける案が最も総合評価が高い」との調査結果が報告されている。
荒川第二・第三調整地の整備事業は、2030年度末の完成を予定している。