近鉄不動産と近畿日本鉄道は2日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)を見据えた取り組みの一環として、大阪上本町駅の整備を実施すると発表した。
本計画は、万博会場へ向かうシャトルバスが発着する大阪上本町駅の利便性向上を目的としたもの。シャトルバスが発着する2階のバスターミナルにおいて、乗り場をアイランド型の3バースに増強。あわせて美装化も実施する。
バスターミナルへの動線改善も実施する。駅1階の大阪線3号線を廃止し、跡地を2階バスターミナルへの通路に転用。新設通路と地上ホームとの間に新たな改札口を設けるほか、シェラトン都ホテル大阪1階正面玄関付近に新出入口を設ける。新設通路では、鉄道・バス情報をはじめとする案内機能や、待合スペース、トイレ、エスカレーターやバリアフリー対応エレベーターを整備する。
近鉄グループは本計画について、「近鉄グループ中期経営計画2024」において「駅周辺再開発の推進」として位置づける重点施策の一環として実施するものと説明。今後も引き続き、上本町ターミナルの機能向上に向けた検討を進めていくとしている。