JR東海、JR西日本、JR九州は17日、東海道・山陽・九州新幹線の車内喫煙ルームを廃止すると発表した。
喫煙ルームは、東海道・山陽新幹線の16両編成では3・10・15号車に、山陽・九州新幹線の8両編成では3・7号車に設置されている。各社では、健康志向の高まりや、喫煙ルームの利用率低下という現状を踏まえ、廃止を決定したとしている。
またJR西日本では、新倉敷駅や新下関駅などの8駅に設けている、床や壁などで区分していない「喫煙コーナー」も廃止する。
東海道・山陽新幹線の喫煙ルームは、従来の喫煙車に代わるものとして、2007年のN700系デビューにあわせ導入したもの。九州新幹線でも、2011年の全線開業にあわせ導入していた。今回の各新幹線での喫煙ルーム廃止により、列車内で喫煙が可能となるのは、寝台特急「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」と、近畿日本鉄道の一部特急列車に設置されている喫煙ルームのみとなる。
各新幹線の喫煙ルームの廃止時期は、2024年春。各社では、廃止後の喫煙ルーム区画について、駅間で長時間運転を見合わせた際などに配布する非常用飲料水の置き場として活用するとしている。