JR東日本は27日、房総方面の特急列車の自由席を廃止し、全車指定席に変更すると発表した。
対象となるのは、東京~銚子間などの「しおさい」、東京~安房鴨川間などの「わかしお」、東京~木更津・君津間の「さざなみ」。臨時列車の「新宿わかしお」「新宿さざなみ」も対象となる。
全車指定席への変更にあわせ、特急券の料金設定も変更する。中央線や常磐線と同じ料金体系で、駅やネット予約での購入時に適用する「事前料金」と、車内購入時に適用する割高な「車内料金」の2種類。「えきねっとチケットレスサービス」では、通常価格では駅・窓口での購入時よりも100円割安に発売する。特急券は、座席を指定する「指定席特急券」のほか、乗車日・区間のみを指定し、列車・座席を指定しない「座席未指定券」も発売する。
新たな料金は、現行の指定席特急料金と自由席特急料金のほぼ中間に設定。駅・窓口で事前に購入した場合の大人特急料金は、東京~千葉・蘇我間が760円(現行指定席料金(以下同)1050円)、東京~銚子・安房鴨川間が1580円(現行1890円)などとなる。車内購入料金は、駅・窓口での発売額に260円を加えた額となる。
各列車の全車指定席化は、2024年春を予定。JR東日本は、実施時期やダイヤなどの詳細については、決まり次第発表するとしている。