舞浜リゾートラインは2日、鉄道事業の旅客運賃上限変更認可を、国土交通省関東運輸局に申請した。
同社の運賃は均一制。申請した運賃は、大人旅客普通運賃が300円(現行260円)、大人通勤定期が1か月9000円(現行7850円)、大人通学定期が1か月5400円(現行4720円)など。改定率は12.4パーセントとなる。
同社は運賃改定の理由について、電気料金の改定にともなう動力費の増加、工事・修繕資材や労務単価の上昇といった環境の変化に加え、直近の安全対策基準に適合する駅舎の大規模修繕、変電所設備や出改札システム更新への投資を控えていると説明。防犯対策などによる社内組織体制の強化と適切な要員配置にともなう人件費の増加も見込んでいるという。加えて、沿線のテーマパークが「ゲストの体験価値向上」を目指し、「1日あたりの入園者数上限を感染症流行前よりも引き下げ、いつ訪れても快適な環境を目指す」方針を示している中で、輸送の安全の継続的な確保、環境整備や利便性のさらなる向上、高い満足度をともなった体験価値の提供を目指し、鉄道事業の健全な経営の維持を図るため、今回の申請に至ったとしている。
運賃改定は、2024年3月を予定する。同社では、運賃改定にあわせ、回数券の発売も終了すると発表している。