小田急電鉄は6日、50000形「VSE」の営業運転を、12月10日をもって終了すると発表した。
「VSE」は、2005年にデビューしたロマンスカー。展望席つきの車両として、同社の看板車両の役目を担ってきたが、「特殊な構造や装置を採用していることからVSE本来の性能を維持して運行することが困難」との理由で、営業運転を退くこととなった。2022年に定期運転を終了した後はツアー専用列車などで活躍してきたが、2023年9月には2本製造されたうちの1本が引退。残る1本も、12月10日で引退することが改めて発表された。
小田急では、「VSE」の引退記念企画として、9日に撮影会を開催するほか、10日にはラストランツアーを実施する。
同社はVSEについて、「想いを込めて携わった従業員が多く、当社においても特別な存在」と説明。今後は、海老名駅隣接の「ロマンスカーミュージアム」での展示に向けた検討を継続するとしている。