東京臨海高速鉄道は6日、新型車両「71-000形」(ななまんいっせんがた)を導入すると発表した。
71-000形は、既存の70-000形を置き換えるために導入する車両。10両編成8本を投入する。
外観デザインは、70-000形の丸みのあるデザインを継承しつつ、海や波のおおらかさを取り入れる。カラーリングも70-000形の色彩を継承しつつ、臨海副都心を訪問する利用者に親しみを感じてもらえるよう、「優しい微笑み」をイメージする。側面カラーリングは、ホームドアの高さを考慮し、車両腰部から上部にかけて配置。エメラルドブルーのグラデーションで、東京湾ウォーターフロントの水辺の空間を表現する。車体は既存車両より150ミリ拡大し、先頭車両の前面に衝撃吸収材を設置するほか、車両構体の剛性を高めることで、衝撃時の安全性向上を図る。
インテリアデザインは、臨海副都心の洗練された都市景観をイメージ。木目柄の妻部化粧板などに70-000形の面影を残しつつ、ホワイトを基調にグレーやネイビーでまとめる。座席は、グレーとブルーを基調としたブロック柄とし、都会的でクールな雰囲気を表現。優先席はピンクを基調とした色とし、落ち着いた印象を持たせる。車両の床面高さは、既存車両より50ミリ下げ、ホームとの段差を軽減。全車両へフリースペースを設置するほか、荷棚・吊手の設置位置を下げることで、バリアフリーに配慮する。また、防犯カメラを全車両に設置するほか、通話式非常通報装置を1車両あたり4台設置し、セキュリティの強化を図る。
性能面では、列車情報管理装置システムや主要電気機器を二重系化することで、故障等の発生時に機能全体が停止することを回避し、輸送の安定性を向上する。
71-000形の営業運転は、2025年度下期に開始する予定。2027年度上期までに、全8本を順次投入する。