JR東日本は7日、夜間工事の作業時間拡大を目的に、上越新幹線の終電時刻を繰り上げると発表した。
同社では2021年3月、在来線で終電時刻の繰り上げを実施。施工効率の向上や労力軽減を実現した。同社は今回、これを新幹線でも適用することで、鉄道工事における働き方改革を実現しつつ、増加するリニューアル工事や地震対策工事を進めていくとしている。
終電時刻の繰り上げ幅は、20分程度を予定。接続する在来線との利便性も確保できるよう検討する。終電時刻の繰り上げは、2024年春のダイヤ改正で実施。内容については、決まり次第知らせるとしている。
東北・上越新幹線では、開業から40年以上が経過しており、レールや架線の交換といったリニューアル工事や、線路、トンネル、電柱などの地震対策工事が進められている。今後は設備の大規模改修も予定。同社は新幹線の工事量について、2013年比で50パーセント増加しており、今後も増える見込みだとしている。一方で、近年は生産年齢人口の減少による工事従事員の減少が課題となっており、同社管内の軌道工事従事員は2013年比で約20パーセント減少しているという。
同社では、東北・北陸新幹線における作業時間拡大についても、今後の状況を見極め、引き続き検討するとしている。