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東京メトロ・東京都・京成、WeChat内などできっぷの販売を開始 訪日中国人旅行者向けサービス

2023年11月14日(火)14時13分

東京メトロ、東京都交通局、京成電鉄、リンクティビティ、Tencent Japanは14日、SNSアプリ「WeChat」内のミニプログラム「旅日」(たびにち)にて、東京メトロ・都営地下鉄のフリーきっぷや、京成のクーポンの販売を開始した。

左から、リンクティビティ代表の孔成龍氏、京成電鉄 鉄道本部 計画管理部長の松本直範氏、Tecent Japan WeChat Pay 北東アジア ゼネラルマネージャーのCeCe Wang氏、東京メトロ 鉄道本部 CX・マーケティング部長の川上幸一氏、東京都交通局 電車部長の神永貴志氏
左から、リンクティビティ代表の孔成龍氏、京成電鉄 鉄道本部 計画管理部長の松本直範氏、Tecent Japan WeChat Pay 北東アジア ゼネラルマネージャーのCeCe Wang氏、東京メトロ 鉄道本部 CX・マーケティング部長の川上幸一氏、東京都交通局 電車部長の神永貴志氏

この取り組みは、日本に訪れる中国人旅行者の利便性向上などを目的としたもの。日本を訪れた旅行者は、WeChatアプリ内で検索するか、駅などに掲出したポスターの二次元コードを読み取ることで、きっぷの販売ページにアクセスできる。ここでプランや人数を選択し、決済すると、QRコードが発行。これを駅の券売機にかざすか、駅窓口で提示することで、きっぷを受け取れる。

駅に掲出されているポスター
駅に掲出されているポスター
ポスターの二次元コードを読み取ることで、販売ページにアクセスできる
ポスターの二次元コードを読み取ることで、販売ページにアクセスできる
販売ページで決済後、QRコードを券売機でかざし発券
販売ページで決済後、QRコードを券売機でかざし発券
発券された「Tokyo Subway Ticket」
発券された「Tokyo Subway Ticket」

取り扱うきっぷは、東京メトロ・都営地下鉄の全線が24時間、48時間、72時間のいずれかで乗り放題となる「Tokyo Subway Ticket」と、京成電鉄の空港アクセス列車「スカイライナー」の片道乗車券・特急券がセットとなったクーポン。旅日での販売は、日本国内の鉄道事業者では初となるという。

Tecent JapanでWeChat Pay 日本 ビジネスディベロップメントディレクターを務める梅寒氏は、「東京の地下鉄は便利だが、訪日中国人旅行客の目線では、言葉の壁があるため、自分の行きたい場所を調べ、多言語化されているとはいえ慣れない券売機を操作するのは、時間が掛かるだろう。また、中国で使える『WeChat Pay』は使えないので、ストレスを感じる人がいるかもしれない」と説明。これを解決する手段として、中国国内で広く普及しているWeChat内できっぷ購入が完結するサービスの提供を開始したとしている。

訪日旅行者における東京の移動について、課題を説明する梅寒氏
訪日旅行者における東京の移動について、課題を説明する梅寒氏
きっぷの購入プロセス
きっぷの購入プロセス

eチケットのプラットフォームを提供するリンクティビティで、代表を務める孔成龍氏は、「中国で普及しているWeChatで購入操作が完結するため、シームレスで便利に利用できる」とそのメリットを述べ、今後も首都圏や他エリアの事業者とサービス展開を目指す姿勢を示した。

2023年11月14日(火)14時13分更新
 

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