JR東日本は15日、2024年3月16日のダイヤ改正において、特急「しおさい」にE259系を投入すると発表した。
「しおさい」は、2023年12月現在、E257系10両編成、255系9両編成で運転している。同社は今回、255系の代替としてE259系を同列車に投入する。
E259系は、2009年にデビューした特急型電車。成田空港へのアクセス列車「成田エクスプレス」用に製造された車両で、これまで同列車のほか、臨時特急「マリンエクスプレス踊り子」でも運用した経歴がある。一方、成田エクスプレス以外の定期特急列車の投入は、今回が初となる。同社では4月より、「新生E259系としての進化」をコンセプトに、E259系の塗装を順次変更してきた。
このほか、「わかしお」「さざなみ」は、全列車をE257系5両編成での運転に変更。255系による房総特急の定期運転は終了する。
255系は、1993年にデビューした特急型電車。登場当初から房総方面の特急列車に投入されており、「房総ビューエクスプレス」(Boso View Express)の愛称を持つ。2023年12月現在は「わかしお」「さざなみ」「しおさい」で運転しているが、登場時から2005年までは、列車名にも「ビュー」を冠し、「ビューわかしお」などとして運転していた。
同社は、今回のダイヤ改正において、「わかしお」「さざなみ」「しおさい」を一部区間で減便。一方で、「成田エクスプレス」の千葉駅、佐倉駅停車列車を拡大する。あわせて、「成田エクスプレス」の特急料金を改定。利用区間に空港第2ビル駅、成田空港駅を含まない場合、房総方面の特急列車と同じ特急料金を適用する。