JR西日本は15日、2024年3月16日のダイヤ改正の詳細を発表した。
同日には、北陸新幹線が金沢~敦賀間で延伸開業する。同区間では、東京方面からの「かがやき」「はくたか」14往復と、敦賀駅で在来線特急「サンダーバード」「しらさぎ」に接続する「つるぎ」25往復、在来線特急と接続のない「つるぎ」5本を運転する。新幹線の延伸にあわせ、「サンダーバード」は大阪~敦賀間、「しらさぎ」は米原~敦賀間の運転に変更。「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」「ダイナスター」は廃止する。また、北陸新幹線と接続できない時間の「しらさぎ」上下各1本も運転を取りやめる一方、同列車に代わる臨時快速を敦賀~米原間で上下各1本設定する。
山陽新幹線では、東海道新幹線直通の最終列車の時刻を繰り下げる。上り最終となる「のぞみ」64号は、博多駅を初めて19時台に発車する設定とする。
在来線特急では、「やくも」「スーパーはくと」の毎日運転となる列車を拡大するほか、接続改善による首都圏と山陰エリアの所要時間短縮を図る。「スーパーはくと」は、8往復中5往復で運転区間を短縮し、京都駅発着から大阪駅発着に変更する。和歌山エリアでは、特急「南紀」を新宮~紀伊勝浦間でワンマン運転に変更する。
このほか、同社はダイヤ改正にあわせ、「サンダーバード」「しらさぎ」「スーパーはくと」「スーパーいなば」「やくも」を全車指定席に変更する。
通勤輸送関連では、大和路線などで通勤特急「らくラクやまと」を平日朝夕に運転。快速系列車の有料座席サービス「快速 うれシート」も対象列車を拡大し、奈良エリア~大阪エリアの着席ニーズに応える。JR神戸線の通勤特急「らくラクはりま」は、網干~姫路間、新大阪~京都間で運転区間を拡大。JR京都線へも乗り入れる。JR京都線の通勤特急「びわこエクスプレス」は、列車名を「らくラクびわこ」に変更。あわせて一部列車の時刻を変更する。
普通列車では、嵯峨野線の京都~嵯峨嵐山間で、昼間時間帯に6往復を増発。6・8両編成で運転する列車本数も増やす。また、おおさか東線の直通快速の停車駅に、城北公園駅を追加する。