JR北海道は15日、2024年3月16日に実施するダイヤ改正の詳細を発表した。
千歳線では、快速「エアポート」について、9時~16時を毎時5本から同6本に増発。うち毎時1本は停車駅の少ない「特別快速」、同2本は北広島~新千歳空港間で各駅に停車する「区間快速」として運転。特別快速と快速の毎時各1本は、小樽駅直通として運転する。いずれも全区間で先発・先着とし、「エアポート」同士での追い抜きは実施しない。区間快速の4号車は、従来通り指定席「uシート」に設定。各駅停車区間でも指定席扱いとする。あわせて、普通列車は運転区間を短縮し、札幌~北広島間で毎時2本、千歳~苫小牧間で737系によるワンマン列車を毎時1本程度運転する。
函館本線の札幌~小樽間では、「エアポート」の快速と、快速「ニセコライナー」の停車駅を変更。手稲~小樽間は各駅停車とする。また、桑園駅も全快速列車の停車駅に追加。小樽方面と学園都市線方面の乗り継ぎに配慮する。「エアポート」の停車駅変更にあわせ、札幌~小樽間では普通列車毎時1本程度の運転を取りやめる。
函館本線の札幌~旭川間では、札幌~岩見沢間で日中時間帯に普通列車を削減。岩見沢~旭川間では、721系や普通気動車を、737系やH100形で置き換え。岩見沢~滝川間では、一部列車を除き、ワンマン運転を実施する。
根室本線では、富良野駅で運転系統を分割し、滝川~富良野間、富良野~東鹿越間の運転に変更。「狩勝」などの快速列車3本は、すべて普通列車とする。富良野~東鹿越間は、2024年4月1日の廃止を予定。同社では、多くの利用が見込まれる同区間について、日中時間帯に1往復を増発するとしている。
その他の路線では、石北本線の上川~網走間と釧網本線にH100形を導入。両線のキハ40形・キハ54形を全て置き換える。また、石北本線の特別快速「きたみ」は、1両増結した2両編成とする。また、石勝線の滝ノ上駅、宗谷本線の初野駅、恩根内駅、石北本線の愛山駅、函館本線の中ノ沢駅は、利用が少ないとして廃止する。