愛知環状鉄道は20日、中部運輸局長に対し、旅客運賃の改定に関する認可を申請した。
申請した運賃は、大人初乗り運賃(3キロ以内)が210円(現行180円)、26キロ超29キロ以内720円(現行620円)など、大人通勤定期券運賃(1か月)が初乗り8370円(現行7270円)など、大人通学定期券運賃(1か月)が初乗り4920円(現行4680円)など。改定率は、5パーセント~16.4パーセントで、合計14.3パーセントとなる。
同社は今回の申請に至った背景として、新型コロナウイルス感染症の拡大による利用者の低迷、電気料金や資材価格等の高騰による経費増加などがあると説明。現状、国鉄時代に整備された同線の線路設備、電気設備などの老朽化対策が急務であり、今後も安全かつ快適な輸送サービスを提供し続けることを目的に、運賃改定を決めたという。
運賃の改定は、2025年春を予定している。