JR西日本、京都市は27日、京都駅に新橋上駅舎・自由通路を整備すると発表した。
新駅舎と新自由通路は、既存の南北自由通路の西側に整備するもの。南北自由通路と接続するほか、日本郵便と京都駅ビル開発が計画している、駅北側の共同開発ビルへの接続も、協議を進めているという。
駅舎内には、嵯峨野線ホーム、琵琶湖・湖西線ホーム、JR京都線各ホームとの昇降設備を整備。エレベーターは各ホーム1基、エスカレーターは嵯峨野線ホームが上下各2基、その他ホームが上下各1基となる。自由通路の幅員は、約6メートルとする。
新駅舎などの整備は、京都駅西エリアへの動線整備による駅周辺の活性化や、駅ホーム、南北自由通路などの混雑緩和を目的としている。事業費は約195億円。一部は京都市も負担する。また両者は、国がまとめたオーバーツーリズム対策に鉄道駅改良への支援などが盛り込まれていることから、国に対し最大限の支援を求めていくとしている。
新駅舎と新自由通路の供用開始は、2031年度を予定している。