京阪電気鉄道は11日、7000系リニューアル車両の営業運転を開始すると発表した。
7000系は、1989年にデビューした車両。今回のリニューアルでは、車内外の安全性向上や、バリアフリー対応、インテリアデザインの刷新、省エネ化を図った。
車内では、最新車両である13000系のものをベースに、インテリアデザインを刷新。座席はバケットシートに変更し、1人あたりの座席幅を拡大した。また、LED照明の導入、スタンションポール(握り棒)の設置、車内内張りや床上敷物の更新も実施している。バリアフリー対応としては、扉開閉予告灯やドアチャイムの設置、車内案内表示器の液晶型への更新、車いすスペースの拡大を実施。安全性向上策として、防犯カメラの設置や戸挟み検知装置の導入、車内非常用設備の表示内容の変更も実施した。また、広告用デジタルサイネージも新たに設置する。
車外では、行先表示器をLED式に変更。老朽化した制御装置などの機器更新による、故障に対する予防保全、機器の保守軽減も図る。また、安全性向上のための設備として、ホーム検知装置を導入した。
リニューアルの1編成目となったのは、7両編成の7002編成。1月21日に営業運転を開始する。京阪電気鉄道では、2025年度中に、7000系全4本のリニューアルを完了するとしている。