野岩鉄道は11日、6050型の改修車両を「やがぴぃカー」として運転すると発表した。
6050型は、1985年に東武鉄道で営業運転を開始した車両。野岩鉄道でも、1986年の路線開業時から使用している。直通運転先の東武鉄道や会津鉄道では、6050型の運用を2022年に終了しているが、野岩鉄道では運用を継続。今後の使用継続を目的とした改修に向け、2022年にクラウドファンディングを実施し、費用を調達していた。
今回の改修では、61103号車の内装を変更し、やがぴぃカーと命名した。車内では、従来のボックスシートを撤去し、「畳席」を設置。一部は「堀りごたつ席」とした。また、廃車となった6050型の運転台を設置した「運転台席」も、車内2か所に設置。モニターを設置し、乗務員室で撮影した前面展望映像を楽しめるという。このほか、ドア付近の座席については、従来のものを8人分残置している。
また、やがぴぃカーの連結相手である62103号車では、トイレを洋式にリニューアル。また、扉付近に多目的スペースを設け、車いす利用者や自転車の持ち込み利用者に配慮した。
やがぴぃカーの利用には、乗車券類のほか、座席整理券が必要。堀りごたつ席、運転台席は、各席の利用料金も別途必要となる。運転台席は、新藤原~会津高原尾瀬口間を3区間にわけ、区間ごとの利用となる。予約は、Eメールにて受け付ける。なお、従来のボックスシートを残した62103号車は、乗車券類のみで乗車できる。
改修車両の運転開始日は、1月26日。2月4日までは、毎週金曜・日曜に、臨時列車の「やがぴぃ1号」「やがぴぃ2号」として、新藤原~会津高原尾瀬口間を1日1往復する。