JR東日本、PASMO協議会加盟各社、パスモは17日、交通系ICカード「Suica」「PASMO」による通学定期乗車券の購入時、通学証明書などの確認を、入学時などの新規購入時のみとすると発表した。
これまで、通学定期券の購入時は、新規購入だけでなく継続購入であっても、年度ごとに通学証明書などの提示が必要だった。各社では今回、卒業予定年月日などが記載されている通学証明書などを新規購入時に提示することで、卒業まで係員による証明書などの確認を省略するよう変更。これにより、新年度の定期券初購入時でも、2年目以降は券売機での購入が可能となる。
JR東日本で対象となる定期券は、同社が発売する通学定期券、新幹線通学定期券「FREXパル」。磁気定期券、Suica定期券、モバイルSuica定期券とも対象となる。他社線との連絡定期券も対象だが、地域連携ICカード「odeca」を気仙沼線BRT・大船渡線BRTで利用する場合のodeca定期券は対象外となる。また、Suica定期券、PASMO定期券とも、転居や転校にともなう利用区間の変更時には、新たな証明書類の提示が必要となる。
PASMO協議会加盟各社などはあわせて、モバイル版PASMOにおいて、保護者のクレジットカードでの代理決済への対応と、申込から予約完了までの期間短縮を発表した。
これまでモバイル版PASMOでは、本人名義のクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードでのみ、決済に対応していた。各社は今回、通学定期券の決済購入時に限り、保護者のクレジットカードでの決済も可能とする。
また、モバイル版PASMOでの通学定期券新規購入時は、アプリから証明書を提示しての事前申込が必要だが、従来は予約完了まで最大7日かかっていた。各社では、この期間を短縮。原則として、12時までの申込については当日中、それ以降は翌日中に、申込結果を連絡するとしている。
Suica・PASMOでの証明書類確認方法の見直しと、モバイルPASMOの保護者カードによる代理決済は、4月1日に開始する予定。モバイル版PASMOでの申込待ち時間短縮は、3月1日に開始するとしている。