JR北海道は17日、国と北海道による助成・補助制度を活用したH100形を、4両追加導入すると発表した。
H100形は、同社が2020年3月に運用を開始した電気式気動車。今回導入する4両では、1両あたり約2.8億円で北海道高速鉄道開発が取得し、JR北海道が無償貸与を受ける。JR北海道では、2022年度にも同様のプロセスで、H100形ラッピング車両4両を導入。根室本線や宗谷本線などに投入している。
新たに導入する車両はH100-84~87号で、車両ごとに「室蘭線」「日高線」「根室線」「宗谷線」をイメージしたラッピングを施す。また、観光列車での運用を考慮し、車内は一般仕様から変更する。ラッピングのデザインは、84号(室蘭線イメージ)が「室蘭線のルーツ」を石炭車のデザインで表現するもの、85号(日高線イメージ)が旧国鉄の「一般気動車標準色」をベースに「アイヌ文化」「馬産地」を表現したもの、86号(根室線イメージ)が沿線市長の景色や名物をデザインしたもの、87号(宗谷線イメージ)が鉄道と天塩川を表現したものとする。
新たに導入する4両は、2024年2月より順次運用を開始する。運用線区は、室蘭線・日高線ラッピング車両が室蘭本線の長万部~苫小牧間および室蘭~東室蘭間、根室線・宗谷線ラッピング車両が宗谷本線旭川~名寄間、石北本線旭川~上川間、富良野線旭川~富良野間。後者の2両は、3月のダイヤ改正以降、石北本線上川~網走間、釧網本線網走~緑間での運用も予定する。