東京都は2日、「都心部・臨海地域地下鉄整備事業」について、東京臨海高速鉄道、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が事業計画の検討に加わることで、3者間で合意したと発表した。小池知事が定例記者会見で明らかにした。
都心部・臨海地域地下鉄整備事業は、東京都が構想する、東京都心部の新たな地下鉄路線。東京駅付近から、銀座付近、築地付近、豊洲市場付近を経由し、東京ビッグサイト付近へ至る、全長約6.1キロの路線として検討している。また、東京駅では東京~秋葉原間の延伸構想のあるつくばエクスプレスと、東京ビッグサイト付近では東京臨海高速鉄道が運営するりんかい線と接続することも考慮。実現すれば、本構想の地下鉄や、JR東日本が整備を進める「羽田空港アクセス線(仮称)」を経由し、つくばエクスプレスから羽田空港への直通列車の運転が可能となる。
合意においては、鉄道・運輸機構は整備主体、東京臨海高速鉄道は営業主体として、それぞれ検討に加わるとしている。
都心部・臨海地域地下鉄は、2040年ごろの開業を目指し、検討が進められている。