大阪メトロは9日、中央線延伸部(コスモスクエア~夢洲間)に関わる加算運賃の上限設定について、国土交通大臣に申請した。
加算運賃は、延伸にともなう設備投資費用などの一部を、利用者に負担させるもの。今回申請した加算運賃は、普通旅客運賃が90円、通勤定期旅客運賃が1か月3370円、通学定期旅客運賃が同1520円。コスモスクエア~夢洲間を含む区間を利用する際に、通常の運賃に加算する。「鉄道駅バリアフリー料金」を含む実際の料金は、2区(3キロ超7キロ以下、コスモスクエア~夢洲間など)が330円、4区(13キロ超19キロ以下、梅田~夢洲間など)が430円などとなる。
中央線のコスモスクエア~夢洲間は、2025年開催予定の大阪・関西万博に向け、建設が進められている区間。万博のほか、今後整備される統合型リゾート(IR)のアクセス路線として位置付けられている。同区間は、既存の大阪港~コスモスクエア間と同様、大阪市などが出資する大阪港トランスポートシステムが設備を保有。大阪メトロが実際の運行業務を担う第二種鉄道事業者となる。
コスモスクエア~夢洲間の延伸開業は、2024年度末を予定している。