JR西日本は14日、16両編成のN700系4本を8両編成に改造すると発表した。
改造する車両は、一部性能を新型のN700Sと同等に機能向上したN700Aタイプ。ATCやブレーキシステムの改良により、地震時のブレーキ距離を短縮しているほか、大容量のデータ通信の実現により、詳細な機器データの取得・分析も可能としている。これらの機能向上により、従来車両よりも安全性・安定性の向上を図る。
改造は、2024年度から2026年度にかけ、博多総合車両所で実施する。同社は、本改造編成の投入により、6本が在籍する500系のうち、4本を用途廃止とするとしている。
500系は、1997年にデビューした車両。国内で初めて時速300キロでの営業運転を実現した。デビュー当時は16両編成で「のぞみ」を中心に活躍していたが、後継車両の登場により、2008年以降に8両編成への改造を実施。現在は「こだま」を中心に活躍している。
同社はあわせて、N700Sの追加投入を発表した。導入本数は4本。2024年度から2026年度にかけ、順次投入する。