JR四国は14日、ハイブリッド式車両の導入計画について発表した。
導入する車両は、老朽化したローカル気動車の置き換えを目的としたもの。従来のディーゼルエンジンを動力源とする方式ではなく、モーターで走行するハイブリッド式を採用する。
車両は2両編成を組成。車体はステンレス製で、JR四国のコーポレートカラーであるライトブルーで塗り分ける。また、ゴールドのラインや側面のストライプで、四国の豊かな自然、澄み切った空気や水を表現する。
走行システム面では、ディーゼルエンジンに加え、発電機、蓄電池、モーターを搭載する。走行用の電力は、ディーゼルエンジンで発電するほか、ブレーキ時などに蓄電池に貯めたものを使用する。また、駅停車時にはアイドリングストップを実施する。
ハイブリッド式車両では、従来式の気動車と比較し、変速機や推進軸といった、複雑な構造の部品、回転部品が不要となる。また、加速時のギアチェンジもなくなる。システム面では、主変換装置、モーターなどの部分が、電車と同じ構成となる。同社では、これらの変更により、従来車両よりも安全性や信頼性、快適性、メンテナンス性の向上、環境負荷の低減が実現できるとしている。
今回導入する車両は、近畿車輛が製造する。JR四国では、2025年12月に、量産先行車2両編成2本が完成した後、性能確認試験を実施。その後に営業運転を開始するとしている。また、量産車は2027年度の導入を予定している。