JR東海とジェイアール東海物流は15日、東海道新幹線を使った法人向けの即日荷物輸送サービス「東海道マッハ便」を開始すると発表した。
荷物の輸送は、東京~名古屋・新大阪間において、「こだま」号の11号車にある業務用室を活用して実施する。輸送品目は、医療関係品、精密機器部品、生鮮食品などを想定。1回あたりの輸送量は、おおむね段ボール40箱相当(3辺合計120センチで換算)まで、1日あたりの設定可能本数(最大)は、東京駅~名古屋駅間で26本、東京~新大阪間で22本とする。なお、利用にあたっては、ジェイアール東海物流と契約のうえ、輸送日のおおむね2週間前までに輸送内容(対象列車・荷量・荷姿など)を確定する必要があるとしている。
サービスの名称は、「こだま」が音に関係することに着想を得て、速さを想起させる言葉から、音速を表す「マッハ」を選択。荷物輸送サービスと親和性の高い「便」の字と組み合わせ、東海道新幹線を用いた速達性に優れる荷物輸送サービスであることを表現したという。
JR各社の客貨混載輸送サービスは、JR北海道およびJR東日本が「はこビュン」、JR西日本が「FRESH WEST」、JR九州が「はやっ!便」をすでに提供している。JR東海は今後、東海道新幹線と山陽新幹線、東海道新幹線と東北新幹線など、複数の新幹線にまたがる荷物輸送サービスの提供を実現し、広範囲に荷物を即日配送できるよう、JR各社との協業を進めるという。
東海道マッハ便は、2024年4月以降、準備ができ次第提供を開始する。JR東海は、具体的なサービス内容や開始時期については、あらためて告知するとしている。