大阪メトロは16日、交通電業社の株式を100パーセント取得し、同社を子会社化すると発表した。
交通電業社は、1949年に設立された、公共交通車両向け関連機器の製造・販売を手がける企業。鉄道分野では、車両の前面・側面の表示器、車内のデジタルサイネージ、防犯カメラシステムなどの製品を展開しており、大阪メトロも同社製品を採用している。
大阪メトロは交通電業社について、「ニーズに合わせたユーザー目線での技術開発実績などがあり、高度な技術力を有する」との認識を説明。交通電業社の株式取得により、鉄道機器製造の開発技術を獲得することで、大阪メトロの交通事業とのシナジー効果を通じ、地下鉄の自動運転化、旅客サービス、防犯・セキュリティの向上、サイネージ技術の活用による車両や駅の進化など、同社が目指す交通事業の姿を実現していくとしている。
株式譲渡の実行日は、2024年2月29日を予定する。