広島電鉄は15日、新乗車券システム「MOBIRY DAYS」のサービス開始時期について発表した。
MOBIRY DAYSは、2024年7月、備北交通の一部路線と、広島電鉄バスの広島~三次・庄原・東城線で、先行稼働として導入。同年9月に、広島電鉄の電車・バス全線(松江線、米子線を除く)、備北交通の他路線、芸陽バス、エイチ・ディー西広島の全線でも導入し、本格稼働とする。
2024年内は、「区間定期券」「共通定期券」「エリアフリー定期券」の3種の定期券機能と、乗継割引なども含めたチャージ利用による各機能を提供。2025年3月には、バスで利用できる「金額式定期券」と、マイナンバーカードなどと連携する地域限定の運賃サービスの提供を開始する。また、電車における全扉乗降の拡大、バスにおける中扉降車の実施、他の電子マネーやQRコード決済との連携も、今後予定しているという。
また、「ICOCA」などの全国相互利用が可能な交通系ICカードは、2025年3月30日に相互利用を開始する。MOBIRY DAYSでは、チャージ残高による運賃決済のみの対応とし、電車、バス車内でのチャージは取り扱わない。
MOBIRY DAYSは、2008年にサービスを開始した「PASPY」の代替となるシステム。広島電鉄が中心となり、サービス展開に向けた準備が進められている。