鉄道コム

吾妻線一部区間の今後に関する議論を申し入れ、JR東

2024年3月22日(金)16時20分

JR東日本高崎支社は22日、吾妻線の長野原草津口~大前間について、沿線地域の総合的な交通体系に関する議論の実施を、群馬県、長野原町、嬬恋村に対し申し入れたと発表した。

吾妻線特急列車のかつての使用車両(HIGE-KEI2さんの鉄道コム投稿写真)
吾妻線特急列車のかつての使用車両(HIGE-KEI2さんの鉄道コム投稿写真)

吾妻線の同区間は、1987年にJR東日本が国鉄から承継して以降、移動手段の転換、人口減少といった影響により、利用者の減少が続いている。同社は2023年11月、2022年度の利用が少ない線区の経営情報を発表。これによると、吾妻線同区間の1日あたりの平均通過人員は、1987年度から67パーセント減少している。収支は4億6300万円の赤字で、100円を稼ぐために必要な費用を示す営業係数は2759円となっている。

高崎支社では、吾妻線同区間の現状に対し、「鉄道の特性である大量輸送のメリットを発揮できていない状況」と説明。地域住民に役立てる交通モードが鉄道なのか否か、存続や廃止という前提を置かない議論が必要だとしている。

JR東日本は、2023年3月にも、千葉県を走る久留里線の末端区間について、沿線自治体に対し議論の実施を申し入れている。同社はこれまで、新幹線開業にともなう並行在来線の経営移管や一部廃止、災害を契機とした路線再編は実施してきたものの、2023年度現在では、利用者数の減少を第一の理由として廃止に踏み切った路線はない。

2024年3月22日(金)16時20分更新
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 伊予鉄道7000系営業運転開始[2025年2月]
  • 京成3200形営業運転開始[2025年冬]

鉄道コムおすすめ情報

画像

登場時デザイン撮影会で

京急600形30周年にあわせた撮影会が12月に開催。600形デビュー時デザインが撮影会限定で復活。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。