JR九州は27日、日豊本線竜ヶ水駅~鹿児島駅間に設置する新駅の名称を「仙巌園」(せんがんえん)とすると発表した。
駅名の由来とした仙巌園は、1658年に築かれた島津家別邸。桜島を望む庭園で、2015年に登録された世界文化遺産の構成資産にも含まれている。JR九州は、駅名の選定について、観光客にわかりやすく、地元利用者にも末永く親しみを持ってほしいという想いを込めたと説明する。
仙巌園駅は、竜ヶ水駅から4.8キロ、鹿児島駅から2.1キロの、鹿児島市吉野町磯地区に設置する。設置目的は、周辺観光地へのアクセス改善、人口減少・高齢化に負けないまちづくりの実現など。2021年3月には、JR九州と磯新駅設置協議会の間で、覚書を交換していた。
仙巌園駅の開業時期は、2025年3月を予定している。