JR東海は24日(火)、2010年春をめどに、利用エリアの拡大やTOICA定期券による新幹線乗車サービスの導入、電子マネーサービスを導入すると発表した。
新たにTOICAが使用できるエリアは、御殿場線の沼津~御殿場間、身延線の富士~西富士宮間、飯田線の豊橋~豊川間、高山本線の岐阜~美濃太田間、太多線の多治見~美濃太田間の計33駅。TOICAの利用可能駅数は、115駅から148駅へ拡大する。
新幹線乗車サービスは、TOICA定期券を新幹線自動改札機にタッチするだけで、新幹線の普通車自由席を利用できるサービス。TOICA定期券の区間に含まれる新幹線停車駅の相互間であれば、事前に自由席特急券のきっぷを買うことなく、TOICAのチャージ残高で乗車できる。同社では、このサービスにより、「こだま」や「ひかり」の利用促進を図る予定。
電子マネー機能は、来年春時点で、東海道新幹線「のぞみ」の停車駅を中心とした駅構内の売店等で使用可能とするほか、「Suica」や「ICOCA」との電子マネー相互利用も実施する。来年春以降も、利用可能店舗を順次拡大する予定。
TOICAは、今年2月末で発行枚数68万枚。名古屋地区での平日の利用率は、定期券で約8割、定期券以外の普通のきっぷを含めても、約6割となっている。