京王電鉄は10日、新型車両「2000系」を、2026年に導入すると発表した。
2000系は、「もっと、安全に、そして安心して、これからもずっと、のっていただける車両を。全ての世代に、やさしく、そして、ワクワクしてもらえる車両を」がコンセプトの通勤車両。利用者や社員の声から得られたニーズを、AIなども用いて分析し、最もコンセプトにマッチする外観や内装とした。
車両の外観は、前面、側面とも、円をモチーフとしたラウンド型とし、「多くの人が優しさを感じ、安心できる車両を表現」したデザインとする。車内デザインも同様にラウンド型をモチーフとし、心を落ち着かせるナチュラルな空間を演出するという。
編成中間には、車いすやベビーカーの利用者に配慮し、「大型フリースペース」(仮称)を設置する。座席を置かないことで広い空間を確保するほか、子ども向けの大型窓を配置。同スペースは、駅ホームのエレベーターに近い5号車に設置する。このほか、車いすスペースは各車1か所に設置。また、ドア付近の吊り手は5個増設する。
機器面では、防犯カメラや双方向対話が可能な車内非常通話装置の導入により、安全・安心に配慮。また、フルSiC素子を用いた新型VVVFインバータ制御装置の導入により、旧型車両の7000系比で約20パーセントの省エネ性能向上を図るほか、車両機器を常に監視できる車両情報管理装置の採用により、安全性・安定性のさらなる向上などを図る。
2000系は、2026年初めの営業運転開始を予定。当初導入本数は、10両固定編成4本の40両を予定する。