JR西日本グループのJR西日本イノベーションズは22日、3Dプリンター住宅を手掛けるセレンディクスに出資し、資本業務提携を実施したと発表した。
3Dプリンターによる建築物は、従来工法と比較し、工期の短縮が期待できる。その中でも、セレンディクスが手掛ける小型の3Dプリンター住宅「serendix10」では、24時間以内の施工を実現しているという。一方のJR西日本グループでは、労働力不足問題などによる設備更新やメンテナンス維持、線路に隣接する駅舎などの工事の時間的制約といった課題がある。こうした背景から、JR西日本イノベーションズとセレンディクスは、資本業務提携を実施。更新の必要のある駅舎や、その他鉄道関連施設の建て替えに際し、3Dプリンターを活用することを目指す。
JR西日本の広報担当部署によると、具体的な場所については検討中だが、まずは2024年度内の着工を目指し、駅舎の開発を検討しているという。