伊予鉄道は5月31日、国土交通省四国運輸局長に対し、鉄道事業・軌道事業の旅客運賃上限変更認可申請を提出した。
運賃改定では、普通運賃は一律30円値上げする。改定後の大人運賃は、鉄道線(郊外電車)の普通運賃が初乗り区間230円(現行200円)など、通勤定期(1か月)が初乗り6510円(現行6280円)など、通学定期(1か月)が初乗り4810円(現行4630円)など。軌道線(市内電車)は、大人運賃が230円均一(現行200円均一)、通勤定期(1か月)が8320円(現行7920円)、通学定期(1か月)が6050円(現行5760円)となる。
同社は運賃改定にあわせ、キャッシュレス決済の利用による運賃割引を導入。キャッシュレス決済の利用で運賃を一律20円割り引くことにより、キャッシュレス化を推進する。割引の対象は、全国の交通系ICカード(ICOCA、Suica、PASMOなど、モバイル版含む)、「みきゅんアプリ」、「い~カード」の3種。
伊予鉄道は、今回の運賃改定の理由を、物価高および人材確保、処遇改善に係る経費などの増加に対応するものと説明。持続可能な公共交通と輸送の安全の確保を目的に、運賃の改定を決めたとしている。なお、同社は、2023年10月にも運賃の改定を実施している。
運賃の改定は、2024年10月1日を予定している。