鉄道コム

甘木鉄道、新型車両を導入へ 10月には運賃改定を実施

2024年8月16日(金)14時54分

甘木鉄道は、16日に発表した鉄道事業の旅客運賃上限変更認可申請のプレスリリースにおいて、新型車両を導入すると発表した。

甘木鉄道の従来車両
甘木鉄道の従来車両

新型車両は、利用客のサービス向上、および従来車両の老朽化に対処するために導入するもの。同社では、2001年以降に導入したAR300形・AR400形を計8両運用しているが、これら全車を更新するという。

同社の旅客運賃上限変更認可申請は、13日付で国土交通省九州運輸局に対し提出されている。改定後の大人普通運賃は、1キロ以内が140円(現行120円)、12キロ超14キロ以内430円(現行370円)など。定期運賃も同様に改定する。平均値上げ率は、普通旅客運賃が大人16.9パーセント、小人14.9パーセント、通勤定期旅客運賃が15.0パーセント、通学定期旅客運賃が15.1パーセント。この運賃改定により、2025~2027年度の運賃収入は、改定を実施しない場合と比較し、定期・定期外合計で16.0パーセントの増加を見込んでいるという。

同社は、運賃の上限変更申請に至った理由として、新型コロナウイルスによる影響や、物価高や施設・設備の整備費用の増大、人件費の高騰により、2020年度から赤字が続く厳しい経営状態となっていると説明。一方、老朽化対策としての新型車両導入など、安全・安心な交通サービスを維持するための設備投資が今後も必要だとしており、今回の運賃改定を決めたとしている。同社の運賃改定は、消費税率の改定によるものを除くと、1995年12月以来、約29年ぶりとなる。運賃改定の実施は、10月1日を予定する。

2024年8月16日(金)14時54分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 札幌市営地下鉄タッチ決済乗車実証実験開始[2025年春]
  • 蒲須坂駅・郵便局窓口業務一体化[2025年春頃]
  • 山陽電気鉄道カードタッチ決済乗車サービス提供開始[2025年春]
  • 京王井の頭線自動運転実証実験開始[2025年春]

鉄道コムおすすめ情報

画像

ラストランは2月10日

「青胴車」5001形は2月10日にラストラン。引退前の「乗車会」開催や、引退記念グッズ発売も。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

「サステナ車両」5月デビュー

元小田急の西武8000系が、車両基地を出場。デビューは2024年度末から2025年5月末に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。