アイジーアールいわて銀河鉄道は11日、鉄道旅客運賃の変更届を東北運輸局に提出した。
改定後の大人普通運賃は、盛岡~好摩間が690円(現行660円)、盛岡~いわて沼宮内間が970円(950円)など。盛岡~目時間などの一部区間では価格を据え置くほか、2130円から2090円に変更する盛岡~金田一温泉間など、一部では値下げも実施する。通勤・通学定期券も同様に改定。平均改定率は6.2パーセントとなる。
あわせて、JR東日本や青い森鉄道の対象区間とまたがって乗車する場合、IGRいわて銀河鉄道の運賃分に適用している乗継割引制度は、普通運賃、定期運賃とも廃止する。
IGRいわて銀河鉄道は、今回の運賃改定について、燃料費や各種資機材などの高騰によるコスト増大を理由に挙げている。一方、一部区間の値下げについては、特に高額な長距離区間の運賃を引き下げることで、潜在的な移動需要の喚起を図るほか、遠距離区間を利用する通学定期利用者の負担を軽減することで、学びの機会の創出や子育て支援につなげるためだとしている。
運賃の改定は、2025年3月中旬の実施を予定する。