山陽電気鉄道は28日、鉄道旅客運賃(実施運賃)の変更を、近畿運輸局に届け出た。
鉄道の運賃は、国の認可を得る「上限運賃」と、上限運賃の範囲内で事業者が設定できる「実施運賃」がある。同社はこれまで、実施運賃を上限運賃より割安なものとして設定してきたが、これを変更。今回、普通運賃と通勤定期運賃の実施運賃を、上限運賃まで引き上げる。
改定後の普通旅客運賃(鉄道駅バリアフリー料金を含む)は、8キロ以上10キロ以内が320円(現行310円)、55キロ以上が860円(現行840円)など。すでに上限運賃と同額を設定している7キロ以内の普通旅客運賃は、今回の改定対象とはならない。また、通学定期運賃は、家計負担に配慮し、運賃を据え置くとしている。
運賃改定は、2025年1月を予定する。